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【受賞のお知らせ】ゼネラルのカーボン紙を使用した作品が「第28回(2024年度)岡本太郎現代芸術賞 岡本敏子賞」を受賞

お知らせ

ゼネラルのカーボン紙を使用した齋藤玄輔氏の作品《語り合う相手としての自然》が、「第28回(2024年度)岡本太郎現代芸術賞」において岡本敏子賞を受賞しました。同賞は、岡本太郎氏の精神を継承し、自由な視点と発想で現代社会に鋭いメッセージを突きつけるアーティストを顕彰するものです。

第28回(2024年度)岡本太郎現代芸術賞


「第28回(2024年度)岡本太郎現代芸術賞 岡本敏子賞」受賞 齋藤玄輔氏の作品

写真:2025年、岡本太郎美術館にて/同賞を受賞した齋藤氏の作品『語り合う相手としての自然』
写真提供=齋藤玄輔

本作品は、福島第一原子力発電所の建屋をモチーフに、東日本大震災後の時間と記憶を植物やカーボン紙で表現したものです。大学時代を東北で過ごした齋藤氏が2020年に福島県双葉町を訪れたことを契機に制作が開始されました。作品の裏面からのLED照射により、植物の造形が淡く浮かび上がる構成が特徴です。

同賞の審査員からは本作に対し、以下のような評価が寄せられています。

▼審査員コメント
「まず、カーボン紙のブルーの色に目を奪われる。一見遠くから見るとデザイン的なイメージかと思い、近づいてみるとその儚さと繊細さに衝撃を受ける。裏からの強いLEDライトもカタチを崩した植物のラインを強調している。ベースフォルムを福島第一原子力発電所建屋から成っている点、収集された植物が帰宅困難地で被曝しただろう植物という点に心打たれた。」

引用元:https://x.gd/3npMX(企画展「第28回(2024年度)岡本太郎現代芸術賞(TARO 賞)」記事資料)

また、同賞受賞を記念した新作は、2026年に岡本太郎記念館で開催された第28回(2024年度)岡本太郎現代芸術賞 敏子賞受賞者特別展示にて発表されております。

写真:2026年、岡本太郎記念館にて/同賞を受賞した記念の新作『太郎の庭と僕の庭』
撮影=坂井公秋


作品にゼネラルのカーボン紙が使用された背景

齋藤氏は「THIS PLACE THIS TIME -この場所 この時間-」を制作コンセプトに掲げ、その土地の植物と日の光を活かした透過表現を追求されています。そのような考えのもと、光によって見え方が変化するゼネラルのカーボン紙の特性が齋藤氏の制作意図と重なり、本作品に採用されました。

齋藤氏がカーボン紙と出会ったのは、大学生時代に遡ります。

当時は油絵を専門とし、作品制作工程において、複写用途としてカーボン紙を使用していました。ある日、カーボン紙を光に透かした際に、その光を通過したカーボン紙の美しさに見入られます。その瞬間が、素材としての新たな可能性を強く意識する契機となりました。

以来、約20年にわたり制作活動の中でゼネラルのカーボン紙を継続して使用いただいています。

制作では、手刷りによる刷画の技法を応用し、擦過(さっか)によってインクを剥離させる工程が用いられています。理想とする表現を実現するためには、繊細な加工への耐性と、光の透過時の安定した発色性が求められました。複数の製品を比較検討する中で、長期にわたり採用されているのがゼネラルのカーボン紙です。

齋藤氏は次のように話されています。

▼齋藤氏コメント
「大学在学中より、光を透過したときに生まれる独特の色彩に魅了され、制作素材としてカーボン紙を使い続けてきました。最初に使用したのはゼネラル社製で、その後さまざまな製品を試しましたが、私の理想とする「青」を発色できたのはゼネラル社製のみでした。」

写真:ゼネラルのカーボン紙(1914年に創業者・芦田重之助の「他社の技術を模倣するのではなく、独自の研究開発に挑む姿勢」に基づきオリジナルブランド「ゼネラルカーボン紙」として社会と業界に広く知られることとなりました。)

▼ゼネラルのカーボン紙に関するお問い合わせはこちら
MIクリエーションズ株式会社(当社グループ会社)
https://www.mi-creations.co.jp/


作品表現を支えるゼネラルのカーボン紙

同賞の受賞は、齋藤氏の卓越した表現と創造性が高く評価されたものです。その制作にゼネラルのカーボン紙が用いられたことを大変光栄に思います。

以下では、作品表現を支えるカーボン紙の特徴をご紹介します。

①光によって表情が変化する多様な「表現性」

カーボン紙は本来ほとんど光を通さない素材ですが、表面のインクを擦過(さっか)して削り取ることで、その部分から光が透過するようになります。インクの削り具合によって透過する光の量が変化するため、環境光に応じてさまざまな表情を浮かび上がらせる表現が可能です。

②繊細な削り表現に対応する素材「強度」

齋藤氏は、押し花にした植物を版として用い、その上にインク面を上にしたカーボン紙を重ねて擦ることでインクを剥離させ、植物の形状を浮かび上がらせる技法で作品を制作しています。
削る量によって表現したい濃淡を調整するため、素材には薄さと強度の両立が求められます。ゼネラルのカーボン紙はその技法に耐えうる強度を備えており、表現したい削りを支える素材として活用されています。

③「発色性」に優れた“青”の色調

作品の印象を大きく左右する“青”の色調。齋藤氏からは「さまざまな素材を試したが、この“青”を発色できるのはゼネラル社のものだけだった」とのお言葉をいただいております。実は当社にとっても、ゼネラルの青色カーボン紙がこのような美しい“青”の表現に活かされることは新たな発見でした。この独特の青色が齋藤氏の繊細な表現と組み合わさることで、作品の印象を形づくる重要な要素となっています。

写真:作品の制作過程の様子(一本一本の葉脈が目視できるほど精緻にインクを擦り落とすことが可能な点も、ゼネラルのカーボン紙の特長の一つです。)
写真提供=齋藤玄輔


カーボン紙の新たな可能性に向けて

同賞の受賞を通じ、ゼネラルのカーボン紙が事務用途の領域にとどまらず、美術・芸術の制作現場においても新たな表現素材として活用され得ることが示されました。

齋藤氏の作品では、植物の繊細な輪郭や葉脈の表現が重要な要素となっています。カーボン紙を擦過(さっか)してインクを削り出す技法により、植物の細部まで丁寧に再現できる点が、同氏の作品制作において新たな可能性として見出されました。

これからも変わらぬ品質を守り続けるとともに、時代や市場の変化に真摯に向き合いながら、製品が持つ価値や魅力を改めて伝えてまいります。

変わらぬ品質が、幅広い分野で新たな価値として芽生える。
その芽が花開く未来を、これからも大切に育んでまいります。

本作品に当社製品をご採用賜りましたこと、齋藤氏に心より感謝申し上げます。

また、第28回(2024年度)岡本太郎現代芸術賞 岡本敏子賞のご受賞を心よりお祝い申し上げます。

写真:2026年、岡本太郎記念館にて/第28回(2024年度)岡本敏子賞受賞者特別展示で発表された新作『太郎の庭と僕の庭』を背景とした記念写真(右から二番目が齋藤氏)

当社は今後も、製品をご愛用いただいている方々とともに、カーボン紙をはじめとする各製品の可能性を広げていきたいと考えております。ご意見や活用事例がございましたら、下記お問い合わせフォームよりお気軽にお寄せください。皆さまとともに、新たな魅力を発見していけましたら幸いです。

▼当社製品に関するお問い合わせフォーム
https://www.general.co.jp/contact/


美術作家プロフィール

齋藤玄輔氏(SAITO GENSUKE)

▼齋藤氏の最新の活動は、下記Instagramよりご覧いただけます
https://www.instagram.com/gensuke33/

▼齋藤氏の作品紹介(一部抜粋)

写真:2026年 第28回(2024年度)岡本太郎現代芸術賞 敏子賞受賞者特別展示 新作『太郎の庭と僕の庭』 
写真提供=齋藤玄輔
写真:2023年 個展『「冬の華」北海道上富良野町の旧白銀荘』
写真提供=齋藤玄輔

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